『お前もがんばれ』
忍の兄、カオル。

さっき、カオルから国際電話があった。
カオルはいつからあんなな声を出すようになった?
俺たちが住む家をなくした時?
おじさんが死んだ時?
いや、それよりもっと…?

わからない、今となってはもう、何も。
自分の方が後に産まれた、兄より小さかった。
それだけだと思っていた。
オレはカオルに守られているのか?
オレはカオルを守って…、いや違う。
オレの掴んでいた袖は、いつもオレの前に立っていた。
それだけで安心した。
いつも二人でいた。
カオルは光ではなかったが、オレに必要な、ぬくもりだった。

カオルの『お前もがんばれ』…。
『僕をたすけて』、に聞こえた。
2006.10.17 Tue l ハチミツとクローバー l COM(0) TB(0) l top ▲

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